ふるかはひでたか / Hidetaka Furukawa

平面、立体、文章など表現は多様ながらも、資料とフィールドワークを駆使した独自の視点で対象に斬り込む手法は一貫し、見慣れた風景に新鮮な含意を付与する。


Scrapscape 丸の内口
紙にアクリル絵の具、76×76cm、2021年

【Artist Statement】
東京の風景は、常に漂い移り変わる。聳え立つ砕けた鏡のような建物は、パーツごとに往来の断片を乱反射させ、遷ろう景色に欠けたりズレたり重なったりした再構成を施すかのよう。その目眩のような感覚は、まるで一瞬にして読み終わってしまった漫画雑誌の記憶にも似て……且つ、古い和歌や俳諧の無常にも、おのずから通じていると気づく。