植物 ー 時間
石崎誠和 / Tomokazu Ishizaki
- 会期
- 2025/10/18(土)〜 2025/11/08(土)
- 開廊時間
- 13:00 - 19:00
- 休廊日
- 木曜休廊
【Artist Statement】
桜は、ある時には硬い蕾が膨らみ赤くなり、ある時には蕾が綻び花が咲き、ある時は葉が茂り風に揺れている。
桜を見て写生する時間は、1日中の時もあれば1時間の時もある。雨の日もあれば曇りの日もあり、3月の寒い日も9月の暑い日もあった。
いろいろな時間に見た桜が自分の中で積み重なり、混ざっていく。
画面を前にして最初は写生を見ながら少しづつ画面に直接墨で描いていく。
2階の屋根から見え始める幹から大きな枝が伸びて、小さな枝も伸びていく。
枝先には蕾があり、やがて綻び花が咲き始める。花が終わると葉が生えてくる。
そして葉は風に揺れ始める、桜は色々な時間を内包しながら画面に現れ、やがて自律し始める。
このように現れた桜からはどのような時間が感じられるのだろうか。
このような桜と時間の現れ方が面白いと思う。
石崎誠和 | Tomokazu Ishizaki
1976年 石川県生まれ
2002年 金沢美術工芸大学大学院博士後期課程美術研究領域絵画分野(日本画)修了
作家在廊日 | 10月26日(日)、11月3日(日)、11月8日(土)
桜 | 雲肌麻紙、墨、岩絵具、雲母、銀箔 | 186×615.5cm(部分)