落ちた羽、スキップ

荒木由香里 / Yukari Araki

会期
2018/05/19(土)〜 2018/06/02(土)
開廊時間
13:00〜19:00
休廊日
木曜休廊

【Artist Statement】

立体の作品を作るにあたり、ここ数年重力のことを考えている。

昨年ドイツのハノーファーにレジデンスに行ったとき、私の制作場所だったスタジオの2階の机の上には天窓があった。光がとても綺麗で印象的で物の見え方が変わった気がした。ものの重さもふわっと変わっているかのようだった。スタジオは森が近くていつも鳥の鳴き声が聞こえていた。日本の鳥とはちょっと違うように思えた。制作の合間に散歩をしていると目の前に羽があった。わりと大きめの羽で思わず手に取った。「あ、これだ。」と思った。

羽は前から気になる素材であったけれど、ふわふわしているのにここにあるという感触もあって、鳥が軽々と空を飛んで風にのることができる羽は重力を象徴するモチーフなのではないかと思った。

重力を意識するようなものや、目には見えずとも感じる温度や物の見え方を変えてしまう光といったものを意識するような素材を使って作品を作ります。

荒木由香里 | Yukari Araki

Installation view of Yukari Araki Solo Exhibition "Fallen, feather skip", 2018.




Photo:尾崎 芳弘 daruma