椿図 -黒椿- / 石崎誠和 / Tomokazu Ishizaki

製作年
2025年
素材・技法
雲肌麻紙、胡粉、岩絵具
サイズ
35.5×24.5cm

椿図 -黒椿-
 
黒椿は4月の下旬から5月の初旬にかけて咲く少し暗い赤の花弁の椿です。
写生をしていると椿の蕾が膨らみ、花が咲き、やがて花が落ちて行きます。そして傍には最初は黄色い葉の芽が次々と生えて、色が変化していきます。
そんな椿のあり様を感じられるような絵が描きたいと試みた作品です。
薄いパネルを作り角を丸くし壁との境界をなめらかにしていることや、岩絵具の物質感が強く前面に出ている部分やグレーの背景に溶け込む部分などの質感の差によって生まれる動きで展示空間に椿がひっそり息づくことを目指しています。