尾野訓大 / Kunihiro Ono

時間と空間、その相対性をテーマに、目で見られない現象、認知の難しい現象を確認できる道具(写真機)をとおし、長時間露光により時間と光の蓄積で一枚の幻想的な風景を写す。


自分を中心に地球をまわす 薮の中6(部分)
写真、50.8×64cm、2021年

【Artist Statement】

空間や時間は観測者の変化で違いが生まれるのだろうか。

藪の中で、カメラを持ち、その場でぐるぐると回転し撮影した。
その写真を何枚か重ねている。

カメラからは私を中心に地球が回っているかもしれない。
写真を重ねる事は時空の往来、旅かもしれない。

この写真は何次元を表しているのだろうか。
多次元を認知できる観測者がいたなら、この世界はどうみえるのか。

宇宙の外からみると私の動きはどの様にみえるのだろうか。

時空を超えた観測者が現れたなら。