ドミニク ルトランジェ / Dominique Lutringer
洗練と温かみを備えたドミニク・ルトランジェの作品は、和とミニマリズムを融合したユニークなアプローチから生まれています。繰り返される線とパターンのリズムは、奥行きのある質感、モノクロや抑制された色彩と相まって、作品の顕著な特徴です。
主な経歴
- フランス生まれ 日本在住
- エクサンプロヴァンス高等芸術学院 美術学士
- 主な個展
- 2020 Window, Inside and Outside(AIN SOPH DISPATCH / 名古屋)
-
2020
Rhythm and sophistication
(フレデリックハリスギャラリー / 東京) - 2017 Monochrome Landscape(TEZUKAYAMA GALLERY / 大阪)
- 2014 Line and Territory(TEZUKAYAMA GALLERY / 大阪)
- 主な展覧会
-
2009
「100th anniversary of Michelin guide book」
オルセー美術館 フランス / パリ - 主なコミッションワーク
- 2022 富士高分子工業本社ビル / 名古屋
- 2021 ザ・リッツ・カールトン / 大阪
-
2019
株式会社ビームス / 東京
- 2018 株式会社LIVNEX / 東京
Painting #161221
Acrylic paint, natural pigment, modeling paste, gesso on panel
2021-2022.
【Artist Statement】
窓、内と外
町家建築の格子や簾のかかった窓は、光や風や音や匂いや気配を通じて自然や季節を生活に取り込むと同時に、外側への開口部でありながら、外からの視線を遮り内側の世界を見せない、機能的にも心理的にも外からの侵入を柔らかく拒む結界になっている。
情報化が進みプライバシーの概念が変わりつつある今、内と外、自と他をゆるやかに仕切り繋げる装置としての窓に触発され、今回展示する新しいシリーズを制作した。
支持体は和紙、洋紙、木。メディアには木炭、グラファイト、オイルパステル、色鉛筆、複数のペイントを用いた。ラインやモチーフの反復によるレイヤーを重ね、面相筆で垂直と水平方向に線を引く。
単純で長いプロセスによって生まれる動と静のリズム、厳密さと自由が共存するオーガニックな構成。 色とテクスチャーが絡み合った透影が見る人のイメージを喚起し窓の内外に誘います。