鈴木淳夫 / Atsuo Suzuki
自身の作品を「彫る絵画(Carved Painting)」と称し、幾重にもパネルの上に塗り重ねた絵具の層を彫刻刀で削り出すことで様々な図柄を描く作風で制作を重ねている。鈴木が作り出す画面は作家の息づかいすらも感じ取れる程の鮮明な行為の痕跡として鑑賞者に提示され、同時に「彫る」という反復行為によって顕在化した絵具の断層は、作家が作品と対峙した膨大な時間を物語っている。
主な経歴
- 1977 愛知県生まれ
- 2001 静岡大学大学院教育学研究科 修了
- 主な個展
- 2024 「みずのうえPLAY」みずのうえ文化センター / 豊橋
- 2023 「彫る絵画 -PLAY-」TEZUKAYAMA GALLERY / 大阪
- 2023 「色の年輪」ギャラリー麟 / 東京
- 2022 「彫る絵画|関係」AIN SOPH DISPATCH / 名古屋
- 2022 「彫る絵画 - 緑」ギャラリー麟 / 東京
- 2022 「彫る絵画 - 制作(再)制作 -」ギャラリーサンセリテ / 豊橋
- 2021 「彫る絵画 - モノクローム -」TEZUKAYAMA GALLERY / 大阪
- 2021 「彫る絵画 - 銀 -」ギャラリー麟 / 東京
- 2020 「彫る絵画 - 平面⇄立体 -」AIN SOPH DISPATCH / 名古屋
- 2019 「彫る絵画 - 三原色 -」TEZUKAYAMA GALLERY / 大阪、AIN SOPH DISPATCH / 名古屋
- 主な展覧会
- 2023 「切磋-絵画の証Ⅳ-」 |TEZUKAYAMA GALLERY / 大阪
- 2023 「SIGNS OF A NEW CULTURE vol. 15」松坂屋名古屋店 北館1階 / 名古屋
- 2023 「絵具の作法 エヴァンネスビット・鈴木淳夫・安田知司」日本橋三越コンテンポラリーギャラリー / 東京
- 2022 「鈴木と鈴木 ほるとほる」桜ヶ丘ミュージアム / 愛知
- 2021 「絵画の証Ⅲー東海版」TEZUKAYAMA GALLERY / 大阪
- 2019 「素材と造形美の融合」安城市民ギャラリー / 愛知
- 2018 「PLAY vol.2」高浜市やきものの里 かわら美術館 / 愛知
- 2018 「共同体のジレンマ」 旧門谷小学校 / 愛知
- 2017 「いくつかの岐路-所有について」 旧門谷小学校 / 愛知
- 2015 「豊穣なるもの-現代美術in豊川」桜ヶ丘ミュージアム / 愛知
- 2011 「表現された人物像」安城市民ギャラリー / 愛知
- 2003 「絵画の証展」 海岸通ギャラリーCASO / 大阪市
- 受賞歴
- 2020 sanwacompany Art Award / Art in The House 2020 サンワカンパニー社長特別賞
- 2004 豊田トリエンナーレ準大賞
- 2003 GEISAI museum 銀賞
- パブリックコレクション
- 安城市民ギャラリー / 株式会社ミナ / テルモ株式会社/フジヤマミュージアム/遠鉄百貨店/株式会社ブラス/ ルイ・ヴィトン西武池袋店
Carved Painting
Acrylic on Wooden panel. 65.2×53.0×2.6cm
Acrylic, Plastic bowl. h7.5×w13.0×d13.5cm
【Artist Statement】
ここ数年の制作における私の関心ごとは、ふたつありました。
ひとつは、絵具片を別の何かにすること。
「彫る」と同じく、「撒く」「貼る」「縛る」「掛ける」などの単純な行為から生まれる何かを探してきました。
もうひとつは、光沢のある色を使うこと。
金、銀、パールなど使用する色が少しずつ増えています。
ふたつの関心ごとを総括するような展覧会になればと思います。
もちろん、これからも彫り続けます。