出口俊一 / Shunichi Ideguchi
木曽ヒノキを素材に、仏像などと同じ寄せ木造りで造形し、カシュー漆で仕上げる。工芸と彫刻の両方の雰囲気をそなえながらも、3Dプリンターで作られたパーツを組み合わせ、抽象的、造形的な形の美しさを求め続けている。
主な経歴
- 1993 アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタバーバラ生まれ
- 2017 名古屋芸術大学美術学部彫刻コース卒業
- 2019 愛知県立芸術大学 博士課程前期 修了
- 個展
- 2022 「まばたき」AIN SOPH DISPATCH / 名古屋
- 2020 「さまよう よるべ」AIN SOPH DISPATCH / 名古屋
- 2019 「塵ばめたものたち」AIN SOPH DISPATCH / 名古屋
- 主な展覧会
- 2023 オルクドール美術展「石彫と木彫」オルクドールサロン / 名古屋
- 2020 「わたしの一点-繋がる原風景-」織部亭 / 愛知
- 2017 「Peace nine2017」ピースあいち / 名古屋
- 2016 「旧加藤邸アートプロジェクト2016 記憶の庭で遊ぶ」旧加藤邸 / 愛知
ネイキッド
木曾檜、カシュー漆 | h50×w35×d9cm | 2021年
【Artist Statement】
最近、色んなものごとが加速していると感じている。
移り変わりが目まぐるしい中で、なぜか子どもの頃のことを少し思い出した。未知への好奇心だったが故に、知らない誰かに届くボトルメールを出したことがある。 長い間かけて届くものもいれば、 あっという間に届くものもいる、届かなかったものも。
あの時の高鳴りは今でも微かに憶えている。
きっと大古の人が夜空を見上げ、宇宙という存在を見つけた時も同じような気持ちだったのだろう。
そんな見えざるものを形のある彫刻として作り、見えないこの先をみつめている。