尾頭 - OZ - 山口佳祐 / OZ - Keisuke Yamaguchi

日本特有の思想や感覚、現代の発送や画法を融合し、万物に秘められた“何か”を追求しながら筆を走り続ける画家


三十三応現身波図 -明日への精神- 02
キャンバスにアクリル絵の具、80×120cm、2019年

【Artist Statement】

「もの」古来日本では「霊魂」を指す言葉であったという一説がある。

万物に宿るカミのように具体的な姿・形を持たない精神や信仰のような存在であり、中枢に流れる根源のひとつではないかと私は考えている。日常的に用いられる「もの」というシンプルな言葉の奥行きには、想像以上に深く多彩な描写が存在しているように感じる。私は今日に至るまで、日本独自の思想や感覚、そして現代における発想や場の特異性を融合させながら、万物に潜む“何か”を追求し、筆を走らせ続けてきた。「もの」が持つ描写は、私が追い求める“何か”に触れることのできる信号のひとつのように思う。モノラル(mono)な信号は、私のフィルターを通すことにより幾重ものステレオに成り得る、微かな音のような存在なのかもしれない。

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