阿部大介 / Daisuke Abe
版画を軸に、日用品から床や壁まで日常に溢れる物の表面を剥がしとり、様々な表現方法で発表。
主な経歴
- 1977 京都生まれ
- 2002 京都精華大学芸術学部造形学科版画 卒業
- 2004 愛知県立芸術大学大学院美術研究科 修了
- 2016 第32回 名古屋芸術創造賞 受賞
- 主な個展
- 2023 余白の皮膜(AIN SOPH DISPATCH / 名古屋)
- 2019 Figure(AIN SOPH DISPATCH / 名古屋)
- 2017 阿部大介展「版復」するカタチ(女子美術大学内 808ギャラリー / 神奈川)
- 2015 現代美術レジデンスプログラム 皮膚感覚 阿部大介展(美濃加茂市民ミュージアム/岐阜)
- 2015 Untitled • CB125T(AIN SOPH DISPATCH / 名古屋)
- 2014 蘇生するイメージ(髙島屋大阪店6階 ギャラリーNEXT / 大阪)
- 2012 阿部大介 展(AIN SOPH DISPATCH / 名古屋)
- 2012 阿部大介 展(画廊翠巒 / 群馬)
- 2011 阿部大介 展(AIN SOPH DISPATCH / 名古屋)
- 2010 夢が漏れる(GALLERY 18 / 長崎)
- 2009 モノ・コトの貌(INAXギャラリー2 / 東京)
- 2008 阿部大介 展(AIN SOPH DISPATCH / 名古屋)
- 主な展覧会
- 2019 異界庭園(白鳥庭園 / 名古屋)
- 2017 落石計画第10期 クロニクル 2008-2020 -痕跡と展開-(旧落石無線送信局跡 / 北海道)
- 2017 Dialogue(Tezukayama Gallery / 大阪)
- 2016 Sky Over Ⅲ(アートラボあいち大津橋•長者町 / 名古屋)
- 2015 REN-CON ART PROJECT 連茎する現代アート(名古屋市芸術創造センター / 名古屋)
- 2014 阿波紙と版表現展 2014 - 9 sight on AWAGAMI −(愛知県美術館ギャラリー / 愛知)(阿波和紙伝統産業会館 / 徳島)
- 2013 京都美術ビエンナーレ(京都文化博物館 / 京都)
- 2012 版の時間 / Age of Prints(女子美術大学アートミュージアム / 神奈川)
- 2011 AICHI GENE -some floating affairs-(豊田市美術館・図書室 / 豊田)
- 2010 あいちアートの森(東陽倉庫テナントビル / 愛知)
- パブリックコレクション
- 愛知県立芸術大学•芸術資料館
- 町田市国際版画美術館
- Silpakorn University / バンコク
- 美濃加茂市民ミュージアム
- 上海半島美術館
Untitled・Tools
工具、アクリルメディウム、Installation view、2023年
【Artist Statement】
初めてエッチングプレス機を使って版画を制作した時の感覚は、皮膚と対峙するかのような驚きがあった。この時の経験が現在の制作においても重要なモチベーションとなっている。
今回の展示では、自身が長年使用していた工具やリサイクルショップで見つけた古びた工具を版にして制作をしている。様々な用途で使用された工具には、携わった人の痕跡や経年劣化の跡が刻まれている。中にはひどく錆びついたり、大きく歪んだりして本来の機能を果たせない物も多くある。その趣には人と対峙するかのような不思議な感覚があった。剥がしとった皮膜は薄く不安定な状態でありながら、多様な思考や感情が入り込める余白のような存在としてありたいと願っている。